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卒業の日に、感謝をこめて

穏やかな春の日。

今日はコータの卒業式でした。

肺転移発覚後、夏から本格的にケトン食と代替療法を初めて8カ月。

抗ガン剤をしないで、果たしてステージ4の小児がんがどこまで闘えるのか。

自己責任という名の、あまり前例のない治療を。望みをかけてチームで取り組みだしたものの…

私達は決して、確信を持って取り組んでいたわけじゃなく、正直いつも不安でした。

 

 

春に、こんな光景が見られること…

あの頃はリアルに考えられなかったですね。

今実際に他の子たちとほとんど変わらず普通に卒業したコータを目の前で見てて、

不思議な気持ちに。

 

奇跡って、こんな風にも訪れるものなんですね。

 

 

私達も、コータがこのまま大人になれるイメージを普通にもてて。

コータは、高校卒業後の自分の姿も当たり前にイメージしてて。

周りの友達も、コータが毎日学校にくることが普通で。さよなら、もまたね、のさよならで。

 

コータを大人にしてあげたい!と始まったプロジェクトでしたが、それが全然無理じゃない目標のような気がしてきました。

こんな楽勝モードでいていいのかしら。

 

この後、人生そんなに甘くない、といわんばかりにもしかしたら急展開があったりするんでしょうか。

 

 

ともかく、皆さんのおかげで、コータ、こうして無事卒業証書をみんなと一緒にもらうことが出来ました!

皆さんに応援してもらえなかったら、ケトン食挫けてしまっていたかもです。

本当にありがとうございました、心から感謝申し上げます。

 

 

あ、夏にお会いしたころのコータの先生のお腹。もっとふっくらしていたんですよ、たしか。

先生痩せたんじゃない?ってコータに聞いたら

 

『だって食べてないもん、点滴する日とか』

というんですよ。

 

家族に聞いたら、週一でビタミンC点滴の為に断食しないといけないコータに付き合って、点滴の日はコータに付き合って、先生も一切食べなかったんだそうです。

 

 

夢を叶える為に全力で頑張るみんなの夢を、先生はこれからも全力で応援しています、

とお別れの学活で先生がいわれていましたが、

 

先生なりに、コータの夢を、全力で応援してくれる一つの形が断食に付き合ってくれることだったんですね。

 

周りに、先生食べないんですか?と言われても、今日はあまり食欲ないから、とか言ってた、とコータに聞きました。

 

こんな応援、すごく嬉しいですね。

 

 

コータに卒業証書を渡す先生の声は、凄くニコニコしてたけど、涙を我慢しているギリギリのような声でした。

 

先生、ありがとうございます。

保護者の皆さんも含め、とても応援していただきました。

卒業証書をもらうコータを、私たちだけでなく先生も、保護者の皆さんも、多分同級生も。

声や態度にこそ見せなかったけど、

 

おめでとう!本当によかったね!

 

という気持ちで見てくださっていたんだと思います。

 

 

同級生のみんなも、本当にありがとう。

 

コータ母は、お母さんへ、という手紙を卒業式の受付で受付をした時にもらったそうです。

 

なんて書いてあった?と聞いたら、

『今僕の命があるのは、お母さんのおかげ』

って書いてあったといいました。

 

 

食事がコータの命を支えてること、これからも忘れないで欲しいです。

 

お母さんに対する感謝、これからも持っていてね。

 

コータママ、無事号泣だったそうよ。

伝わって、よかったね。

 

 

コータもだけど、これからいよいよ、も一つ大人の社会に旅立つみんなも、幸せになってください。

 

コータと過ごした、コータから学んだことをなんか、みんなの人生にも生かしてくれたらいいな。

 

コータ、

みんな。卒業おめでとう。

 

コータママ、よく頑張ったね。

 

皆さん、声援本当にありがとうございます。

これからも、皆さんに良い方向がしていけるよう、

頑張っていきたいです。

 

卒業の日に、感謝をこめて。